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両陛下ご宿泊 老舗旅館で不法就労 容疑の社長きょう書類送検

 仲居としての就労資格がないと知りながら中国人を働かせていた疑いが強まったとして、警視庁組織犯罪対策1課は24日、入管難民法違反(不法就労助長)容疑で、富山県黒部市宇奈月温泉の旅館「延楽」の男性社長(59)を25日に書類送検する方針を固めた。捜査関係者が明らかにした。延楽はかつて天皇、皇后両陛下も宿泊された老舗旅館。同課は延楽がブローカーを通じ、複数回にわたってこうした中国人を受け入れていた点を悪質と判断、立件に踏み切る。

 同課は、中国人の在留資格変更を申請した東京都墨田区の男性行政書士(70)も、同法違反(資格外活動幇助(ほうじょ))容疑で書類送検する。

 捜査関係者によると、社長は事情聴取に「不法就労にあたるかもしれないと思っていたが不況で人手も足りず、目をつぶっていた」と話しているという。

 同課は昨年11月、同法違反容疑で中国人ブローカーら5人を逮捕。5人は雇用契約書を偽造する手口で、長期間滞在が許される通訳などの在留資格を中国人らに取得させ、実際には仲間の人材派遣会社を通じて、この資格での就労が許されていない旅館や飲食店に派遣していた。延楽はこの会社から平成19年10月以降、約15人の紹介を受けていたという。

 捜査関係者によると、行政書士は20年5月28日ごろ、中国人の女(27)の虚偽の雇用契約書を作成し、東京入管に提出した疑い。男性社長はこの女ら2人を仲居として働かせた疑いが持たれている。

 延楽は昭和12年創業。宮内庁や黒部・宇奈月温泉観光協会によると、昭和33年10月に富山県を訪れた昭和天皇と香淳皇后が利用。また、36年10月に天皇、皇后両陛下が皇太子ご夫妻として同県を訪問した際、宿泊された。

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