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偽装献金・普天間・デフレ円高…政権「三重苦」

 鳩山首相が、自身の足元で起きた偽装献金問題、方針を決めかねている米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題、そして、急激な円高やデフレへの対応という「三重苦」に直面し、困難な政権運営を強いられている。

 「3党できっちり協議していかないと。外務省だけでやっても、どうにもならない。総理がかわいそうだよ」――国民新党代表の亀井金融相は27日、菅国家戦略相に電話で訴えた。

 このところ、連立を組む社民、国民新両党の普天間移設問題に関与する姿勢が強まっている。ただ、民主党内でさえ多様な意見が交錯する中、両党が絡めば、首相の決断がいよいよ難しくなるとの見方は多い。

 デフレや円高、株価の低迷で景気回復が腰折れする「二番底」への警戒感も強まっている。

 連合を有力な支持基盤とする民主党にとって雇用政策は最重要課題だ。このままでは麻生政権の昨年以上に厳しい年末を迎えるとも言われ、政府は2009年度第2次補正予算案を編成し、雇用対策にも力を入れる構えだ。しかし、その規模を巡って与党内調整は難航、政権は経済への明確な方針を示せないままだ。

 首相の政治資金に関する問題は、資金管理団体の偽装献金問題に加え、実母らの多額の献金を政治資金収支報告書に記載していなかった疑いが浮上した。会計担当だった元公設第1秘書らの刑事処分は年内にも決まると見られる一方、首相は「私自身、大変驚いている」などと十分な説明をしていない。

 このため、民主党内でも「首相本人が関与していたなどの新事実が出れば危ない」(参院幹部)と危機感が募っている。26日の衆院本会議で首相が扇子に揮毫(きごう)した際、その姿を離れた席から見ていた小沢幹事長に近い議員が「辞表でも書いているんじゃないか」と鳩山氏側近をからかうと、側近が慌てて首相の様子を探りに行く一幕もあった。

 政治とカネの問題では菅氏の政治資金を巡る不正疑惑も浮上。菅氏は「弁護士とも相談したが、問題はない」との見解だが、「ポスト鳩山」の局面がくれば最有力候補の一人と目されるだけに、民主党内には動揺が走った。

 鳩山内閣の支持率は読売新聞社の11月の世論調査で63%と依然、高い。それでも「三重苦で対応を間違えれば一気に下落する」との懸念も出ている。

 一方、自民党は勢いづいている。

 27日には政治資金、経済対策、外交・安全保障の各課題でプロジェクトチーム(PT)を設置した。経済対策PT座長の与謝野馨・前財務相は党独自のデフレ対策をまとめる構えだ。

 谷垣総裁は27日、福岡市内で記者団に「外交も不安だし、政治とカネの問題もあるし、日々深刻さを増しているのは景気だ。しっかり議論していく。(首相は)逃げてはいけない」と、首相との国会での論戦への意気込みを語った。

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