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金総書記に届かぬ経済状況 虚偽報告が頻発

 ■停電で製品を大量破棄/闇市入手の商品「称賛」

 北朝鮮の金正日総書記が年初から経済再建を目的とした視察や指示を頻繁に行っている中で、朝鮮半島筋は24日、金総書記の耳には正確な経済状態が届いていないという実態を明らかにした。北朝鮮では現在、国民総動員態勢による生産拡大運動が続いているが、その半面、経済損失を隠蔽(いんぺい)し経済状態を取り繕うなどの虚偽報告が頻発しているという。

 同筋によると、今年の金総書記の国内視察はすでに過去最大の180回(昨年は99回)にのぼり、特に経済分野に関する視察が85回で約半数を占めている。

 ただ、実際は金総書記が現地指導の際に思いつきで無意味な指示を乱発する一方で、視察を受けた工場側は実態とは異なる水増し成果をアピールする−などの例が目立つという。

 たとえば、金総書記が今年初め、「平壌市は一瞬も停電させてはならない」と指示し、同市に24時間体制で電力供給を続けることになった。だが、平壌に供給を集中した影響で、9月には平壌の北東に位置する金策市の城津製鋼所が停電、溶鉱炉が固まり大量の製品を破棄せざるを得なくなったという。

 また、金総書記は4月にある生産工場を視察した際には、展示された製品を見て「(北朝鮮が同月に発射し、人工衛星と主張している弾道ミサイルの)光明星2号の打ち上げよりもうれしい」と称賛した。だが、実際には工場ではこの商品を製造しておらず、商品は工場側が闇市場で入手して再包装して販売していたとされている。別の機械工場の責任者は7月、生産高を水増しして党に報告。ある朝鮮労働党幹部は同筋に対して、「生産目標を達成できなければ、ただちに職を退けという雰囲気なので虚偽報告は避けられない」とこぼしているという。

 北朝鮮では故金日成主席生誕100年にあたる2012年を「強盛大国の門を開く年」として、軍事、経済などあらゆる部門で長期間の国民総動員を実施中だ。4〜9月に経済再建のための「150日戦闘」計画が進められた。

 終了時には、党中央委員会が朝鮮中央通信などのメディアを通じた発表で、「工業部門で計画を112%超過遂行した」などと成果を強調したが、同筋は「各地の工場などで党に対する虚偽報告が頻発、金総書記に正しい経済状況が伝わっていない」と分析している。

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